介護にやりがいを感じる瞬間とは?介護職の魅力や向いている人の特徴も!

介護にやりがいを感じる瞬間とは?介護職の魅力や向いている人の特徴も!

介護の仕事は、世間的に「大変そう」というイメージがあるかもしれません。しかし、実は介護にはたくさんのやりがいを感じる場面があります。

そこで本記事では、介護職でやりがいを感じる場面について詳しく紹介していきます。

また、介護職の魅力や向いている人についても説明しているので、介護職員を目指す方や、やりがいを再確認して仕事のモチベーションを上げたい現職員の方も、是非参考にしてください。

介護の仕事内容とは

介護の仕事内容は、日々の生活を送る上で他者からの介助を必要とする高齢者の方(要介護者)の援助を行うことです。

具体的には、次のような業務を行います。

  • 移乗介助
  • 食事介助
  • 排泄介助
  • 入浴介助
  • 更衣介助
  • 体位変換
  • 服薬介助
  • 外出介助
  • 食事の準備
  • 薬の準備
  • 掃除など

また、高齢者の方が、その人らしさを保つため、いきいきとした暮らしを実現するために、介護の仕事は必要な存在と言えるでしょう。

介護にやりがいを感じる場面5選

介護にやりがいを感じる場面5選

介護は人と直接関わる仕事です。そのためやりがいも感じやすいでしょう。ここからは、実際にどんな時に「介護職をやってて良かった」とやりがいを感じるのか紹介します。

感謝の言葉をかけてもらった時

介護の仕事に就いて最もやりがいを感じる瞬間は、介助の度に利用者様やそのご家族から「ありがとう」「助かったわ」などの感謝の言葉をかけてもらった時でしょう。

実際に、様々な場面で感謝される機会があります。

例えば、入居施設の現場では「いつもお風呂で背中を洗ってくれてありがとう、自分では洗いにくいから助かるよ」など、些細なことに感じたとしても利用者様にとってはありがたいものです。

また、ご家族の方から「いつも親をみてもらってありがとうございます」や、看取りの際に「ここを利用して本当に良かった、ありがとうございました」と感謝されることもあるでしょう。

このように、介護職はご利用者様の日常生活を支援する仕事であるため、様々なシーンで感謝されることが多いのです。

そして、自分の仕事が誰かの役に立っていると実感した時には「介護職をしていて良かった」と、やりがいを感じることでしょう。

利用者様の目標が達成できた時

介護施設では、日常生活を不自由なく送るために、利用者様の状態に合わせた様々な目標が掲げられます。その目標が達成できた時には非常に大きなやりがいを感じるでしょう。

基本的に目標は、ケアマネージャーが作成するケアプラン(介護サービス計画書)に設定された内容に沿って進めていきます。ケアプランとは、要介護や要支援と認定された高齢者の方が、機能悪化防止と自立促進などを行うための計画書です。

また、利用者様自身が設定した目標もあるでしょう。例えば、「支えなしに歩けるようになりたい」や「自分で髪を洗いたい」などがあげられます。

そしてこれらの目標が達成でき、喜ぶ利用者様の笑顔を見た時には職員の方まで嬉しくなるに違いありません。

このように、介助や支援を通して利用者様の出来ることが増えていくと、仕事の成果が目に見えるため非常にやりがいが感じられるのです。さらに、モチベーションの維持や働く意欲も高まることで、利用者様本人の元気や活力にも繋がるというメリットもあるでしょう。

利用者様から必要とされていると感じた時

介護の現場では、ふと利用者様に『自分を必要としてくれている』と感じる言葉をかけてもらうことがあります。

例えば、廊下でバッタリ会った時に「あなたに会うと元気が出るわ」と言われたり、他の職員が退職した時に「あなたは辞めないでちょうだいね」と言われることも。

また、『必要とされる』とは少し違いますが、利用者様から労いの言葉をもらった時も、嬉しくなるでしょう。例えば、排泄介助の際に「トイレのお世話なんかさせて、すまないね」といった言葉をかけられたら、「こんなふうに思ってくれているんだ」と嬉しく思う反面、「より良い介護を行おう」と気持ちが引き締まりると思いませんか?

このように、「自分を本当に必要としてくれている人が目の前にいる」という状況は、仕事をする上で非常に幸せなことであり、意欲ややりがいに大きく影響します。介護の仕事はそういった状況の連続なので、やりがいが感じやすい職業だと言えるのでしょう。

ご利用者様や社会のためになっていると感じる時

利用者様の中には、病気を患っている方や怪我をしている方も多くいます。そのような方が、日々の介護によって少しずつ元気になっていく様子を見ると、『自分の仕事が本当に誰かのためになっているんだ』と実感できるため、やりがいに繋がります。

例えば、寝たきりの生活を送る利用者の場合、トイレもお風呂も食事も介助なしでは難しい状況です。そのため、快適な生活を送るという目的はもちろんですが、『生きること』そのものを支えているということになります。

また、入居施設においては、病院では難しい『生活感のある暮らし』が提供できるのも、高齢者の方が施設を利用する魅力の一つです。そのため、利用者様の日々の生活を援助するだけでなく、本人らしく過ごせるための支えにもなっていると言えるでしょう。

さらに、高齢化が進む日本において介護職に従事することは、社会にも貢献していると言っても過言ではありません。自分の仕事が人のためだけでなく、社会のためにも役立っていると感じることができれば、それは大きなやりがいになると共に、自身を誇りに思うことでしょう。

自分の成長が実感できた時

仕事を通じて自分自身の成長を実感した時も、介護職に大きなやりがいを感じる瞬間です。

未経験から介護職を始めた方、ベテランの職員の方でも、どこかのタイミングで「前と比べて成長している」と思うことが必ず出てくるでしょう。

また、自分では気づかなかった成長でも、他の職員の方や利用者様から教えてもらうことがあるかもしれません。

ここで、介護の仕事で感じる成長の例を紹介します。

  • 入社したての頃は、オムツ替えにすごく時間と手間がかかって苦手だったが、最近は素早くきれいにできるようになった。
  • ベッドと車いす間の移乗が肉体的にしんどかったけど、コツを掴んだのかそんなに疲れなくなった。
  • 前よりも利用者様や他の職員の動きなど、周りのことがよく見えるようになり効率的に動けるようになった。
  • 後輩だけでなく、同僚や上司からも業務の相談を受けることが増えた。
  • 自分に対する利用者様の態度や反応が良い方へと変わった。

このように自分自身の成長が見つけられると、たとえ些細なことであっても自信や意欲につながり、大きなやりがいを感じることができるはずです。

介護職のやりがい以外の魅力・メリット

介護職のやりがい以外の魅力・メリット

介護の仕事には、『賃金が安い』『体力仕事でハード』など、マイナスのイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。しかし、あまり知られていないだけで、実は介護職にはたくさんのメリットや魅力があるのです。

年齢や性別に関係なくキャリアアップできる

介護職の最大の魅力は、年齢や職歴などに関係なくキャリアアップが目指せるという点です。そして働きながら経験を積み、介護に役立つ資格を取得していけば、誰にでもキャリアアップできるチャンスがあります。

また、未経験でもスタートできることから、高校や専門学校を卒業してすぐの若者から定年後に再就職したいと考える年配の方まで、幅広い年代の人が働ける環境だという点も魅力の一つでしょう。

このように介護職は、誰でも上を目指せる環境にあるので、仕事へのモチベーションも維持しやすいと言えます。

家族介護にスキルを活かせる

介護職で身に着けたスキルは、仕事だけに役立つわけではありません。職員の方の中には、ご家族を自宅で看ているという人や、いつかご家族に介助が必要となった時、介護現場で学んだスキルやノウハウを活用することができます。

また、介護の質は介護に関する知識や技術を持っているかで大きく変わるため、仕事で経験したことを家庭でも実践すれば、ご家族の方にとってとても安心できる存在になることができるでしょう。

自分に合った働き方ができる

介護業界には、老人ホームなどの入居施設や通所するデイサービス、自宅に伺う訪問介護など様々なサービス形態があります。

そのため、働く時間や雇用形態も様々で、自分のライフステージに合わせて働けるというメリットがあります。

例えば、独身時代は夜勤のある老人ホームで正社員として働いて、結婚したり子どもが産まれたらデイサービスに転職するなど、柔軟に働き方が変えられるでしょう。

介護にやりがいを感じやすい人の特徴

介護にやりがいを感じやすい人の特徴

介護の仕事は肉体的にも精神的にも決して楽ではありませんが、やりがいのある職業です。ここでは、どんな人が介護職にやりがいを感じやすいか、向いているかを紹介します。

他者を思いやれる人

介護の仕事は、業務中に利用者様の身体に触れることが多いため、常に利用者様の気持ちや立場になって行動する必要があります。

とくに入浴介助や排泄介助は非常にプライベートな行為です。利用者様の尊厳を守るためにも、可能な限り利用者様の意見や希望を尊重して介助をすることを忘れてはいけません。

また、介護職はサービス業でもあるため、何をすれば利用者様が「喜んでくれるのか、安心してくれるのか、生活を楽しんでもらえるのか」を考えられる人も介護の仕事に向いているでしょう。

他者の変化によく気がつく人

介護サービスを利用する高齢者の方は、身体機能の低下や病気を患っていることが多く、体調が変化しやすい状況にあります。

そのため、日頃から常に利用者様の体調や心の状態を把握しておかなければなりません。顔色や表情、歩き方、目を見て話しているかなどをよく観察し、いつもと違うことがあれば、なにかの原因があるはずなので、より深く注意を払うことが大切です。

また、介護業務を円滑に進めるために、利用者様の変化だけでなく他の職員の体調や様子の変化にも気づく能力も求められるでしょう。

他者とのコミュニケーションが得意・好きな人

どんな職業でもコミュニケーション能力は必要不可欠ですが、特に介護職の場合は、利用者様だけでなくご家族や他の職員など、多くの人と関わりながら働いています。

そしてコミュニケーションは、利用者様の情報収集と情報共有、信頼関係の構築、円滑な職場運営など、様々な場面で必要です。

そのため、人とコミュニケーションを取るのが好き・得意な人は介護職に向いていると言えるでしょう。

介護にやりがいが感じられなくなった時にすべきこと

どれだけやりがいのある介護の仕事でも、日々の忙しさに追われたり疲れていると、やりがいに気が付かずに過ごす人もいるのではないでしょうか。

すると、仕事に対しての悩みや不満ばかりに意識がいってしまい、介護職にやりがいを感じないようになってしまうかもしれません。

そんな時は、以下の対処法を試してみてください。

  • なぜ介護職をしようと思ったのか、初心を思い出す
  • やりがいを感じた場面を思い出す
  • 不満に思うことや悩みを書き出し、解決策を考える

やはり仕事をする上で、自分がどんなことにやりがいや不満を感じるのかを把握することは大切です。

しっかりと自分自身に向き合えば、仕事に対する姿勢も変わり、より良い介護ができるようになるでしょう。

人の役に立つ介護の仕事はやりがいや魅力がたくさん!

人の役に立つ介護の仕事はやりがいや魅力がたくさん!

介護の仕事は大変なこともありますが、「誰かの役に立っている」「必要とされている」と実感できる場面が多いので、大きなやりがいがある職業です。また、年齢や職歴に関係なく、努力次第でキャリアアップが目指せるのもやりがいを感じながら頑張れる理由の一つではないでしょうか。

私たち日本保健福祉ネイリスト協会では、2012年の活動開始以来、福祉ネイルという美容サービスを通じて、高齢者の方々が輝きある日々を送れるようサポートしてきました。

福祉ネイリストの活動をする中で最大の原動力となるのが、「ネイルケアやカラーリングをすることが、利用者様にとってなくてはならない存在になること。そして、その瞬間に立ち会えること」だと感じております。

また、利用者様からは「爪を綺麗にしてくれてありがとう」と言っていただき、福祉ネイリストもご利用者様にネイルブースに来ていただいたことに「ありがとう」と伝え合う瞬間も嬉しく温かい気持ちになります。

このように、福祉ネイリストという職業は、感謝の気持ちの輪が広がり、自己有用性が高まる仕事であると感じております。

福祉ネイルでもっと多くの高齢者の方の笑顔が増えるよう、福祉ネイリストの育成や福祉ネイルの研究集会にも力を入れておりますので、「施設に美容サービスを導入したい」とお考えの際は、ぜひ日本保健福祉ネイリスト協会にご相談ください。

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