福祉ネイリストの資格取得にかかる費用は?必要なステップや働き方も解説!

福祉ネイリストの資格取得にかかる費用は?必要なステップや働き方も解説!

高齢化社会が進む今、ネイルの技術を通じて高齢者や障がいを持つ方に寄り添う「福祉ネイリスト」という仕事が注目されています。

「資格は必要なの?」「費用はどのくらいかかる?」「どんな働き方ができるの?」といった疑問を持つ方のために、この記事では福祉ネイリストの資格や講座内容、費用、働き方までを分かりやすく解説します。

これから福祉ネイルを学びたい方や、ネイルの技術を誰かのために活かしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

福祉ネイリストとは

福祉ネイリストとは、高齢者や障がいを持つ方に寄り添い、ネイルケアやハンドケアを行う専門職です。

一般的なネイリストが美容やおしゃれを目的とした施術を提供するのに対し、福祉ネイリストは医療・介護の視点も持ちながら、安全性や心のケアに配慮した施術を行います。

たとえば、皮膚が敏感な方や爪が薄く弱くなっている方には、使用する道具や施術の方法を工夫し、体調や精神面にも気を配りながら丁寧にケアします。

心のケアとしては、手や爪を丁寧にケアすることでリラックス効果や安心感をもたらしたり、会話を工夫して認知症の予防に繋げたり、自分らしさを取り戻してもらうきっかけ作りをします。

このようなネイルを通じた会話やふれあいは、孤立しがちな高齢者や障がいを持つ方にとって貴重なコミュニケーションの機会となります。そして心の安定や自己肯定感の向上は、日常生活の質(QOL)を高める大きな力になるのです。

つまり福祉ネイリストは、「癒し」と「寄り添い」を大切にしながら、高齢者や障害を持つ方一人ひとりの生活に寄り添う特別な存在として、今後ますます必要とされる職業だといえるでしょう。

福祉ネイリストに資格は必要?

結論から言うと、福祉ネイリストになるには必ずしも資格が必要というわけではありません。しかし、高齢者や障がいのある方への理解を深め、より良いサービスを提供するためには、専門の知識と技術が必要です。

民間資格「JHWNの福祉ネイリスト」

民間資格「JHWNの福祉ネイリスト」

一般的なネイリストの資格といえばJNECやJNAがありますが、福祉ネイリストの場合は「福祉ネイリスト」という民間資格をとるのがおすすめです。

この資格は、日本保健福祉ネイリスト協会(JHWN)が運営するカリキュラムを修了することで取得でき、高齢者や障がいのある方に寄り添ったネイルケアを行うための知識や技術を学びます。

たとえば、皮膚や爪の状態を正しく見極める観察力、相手の体調や気分に合わせた施術の工夫、そして安心感を与えるコミュニケーション技術など、福祉ネイリストとして活動するために必要なスキルがバランスよく養われます。

また、医療・介護の基礎知識も学べるため、多職種との連携が求められる現場でも信頼される存在となるでしょう。

「福祉ネイリスト」の受講資格と対象者

福祉ネイリストの講座は、義務教育以上であれば年齢や職歴、ネイル経験の有無に関係なく、誰でも受講することができます。

「ネイルを通して誰かの力になりたい」「福祉の分野で新しいチャレンジをしたい」といった気持ちがあればスタートできるのが魅力です。

受講者の中には、現役のネイリストや美容関係の仕事に携わっている方だけでなく、介護職や看護師として働いている方、あるいは子育てがひと段落した主婦の方など、さまざまな背景を持った方がいます。

「福祉ネイリスト」の講座内容と所要時間

福祉ネイリスト養成講座は、ネイルの経験や資格の有無に応じて、講座内容や受講時間が異なります。

ネイル未経験者またはJNEC3級保持者を対象としたカリキュラムでは、3時間×7回の講義(計21時間)と卒業試験、実地研修(1日)が含まれています。

一方、JNEC2級以上の有資格者向けのカリキュラムでは、5時間×2回の講義(計10時間)に加え、同様に卒業試験と実地研修が行われます。

講座では、福祉ネイルに必要な知識や技術のほか、高齢者・障がい者への対応法、衛生管理、ハンドトリートメントなど、現場で役立つスキルを実践的に学ぶことができます。

また、ネイルの基礎から実践まで丁寧に指導されるため、初めての方でも安心して受講できます。

受講期間は最長で1年間に設定されており、自分のペースで無理なく学べる点も特徴です。

「福祉ネイリスト」の資格を取得するまでのステップ

日本保健福祉ネイリスト協会が提供するカリキュラムの内容をもとに、福祉ネイリストの資格取得までの道のりを紹介します。

1. 福祉ネイリスト専門カリキュラムを受講する
福祉ネイルに必要な知識や技術を学ぶカリキュラムを受けます。内容には高齢者や障がい者の特性に基づくケア方法、爪の構造、病気の対応方法などが含まれます。

2. 卒業試験に合格する
カリキュラムで学んだ内容を実技と筆記で試験し、合格することで福祉ネイルの知識と技術を証明します。

3. 実地研修を行う
施設で実際にケアを行い、学んだ技術を実践します。

4. 卒業証明書を発行してもらう
試験と研修を終えると、卒業証明書が発行され、福祉ネイリストとして活動する準備が整います。

5. 福祉ネイリストとして活動スタート
資格を取得後、福祉ネイリストとして、施設や在宅ケアにおいて活躍できます。

このように、日本保健福祉ネイリスト協会のカリキュラムを通じて、基礎から実践まで段階的に学ぶことで、安心して福祉ネイリストとしての一歩を踏み出すことができます。

また、専門的な知識と技術を身につけ、実践を重ねることで、福祉の現場で信頼される存在となるでしょう。

カリキュラムの詳細についてはこちらのページをご確認ください。

「福祉ネイリスト」の資格取得にかかる費用

「福祉ネイリスト」の資格取得にかかる費用

日本保健福祉ネイリスト協会が提供するカリキュラムの内容をもとに、福祉ネイリストの資格取得にかかる費用を紹介します。

「福祉ネイリスト」講座受講費用

未経験/JNEC3級保有者 JNEC2級以上保有者>
受講費用 88,000円 44,000円
補講・再試験費用 受講者それぞれのレベルにより価格が異なる
会費 初年登録料3,000円/翌年以降年会費5,000円
賠償責任保険 5,000円/年(※掛捨て)
コース内容 ・計21時間の講習
・卒業試験
・実地研修1日
・計10時間の講習
・卒業試験
・実地研修1日

表からも分かるように、福祉ネイリスト資格取得にかかる費用は、受講する講座によって異なります。

未経験の方やJNEC3級を持っている方の受講費用は、88,000円です。JNEC2級以上を持っていれば、講座費用や受講時間が一部免除されるため、すでにネイリストとしての基礎知識や技術がある方にとっては、スムーズに福祉ネイリストの学びに進むことができるでしょう。

テキスト代や教材費などの追加費用

上記で紹介した受講料やその他費用には、テキスト代や教材費が含まれていません。費用の詳細は認定校により少し異なりますが、おおよその費用感は下記の通りです。

▼未経験またはJNEC3級をお持ちの方

30,000~40,000円程度(教材セット・テキスト・専用ゲルクリーム・専用キューティクルオイル代)

▼JNEC2級以上をお持ちの方

13,800円(テキスト・専用ゲルクリーム・専用キューティクルオイル代)
※別途送料がかかります。詳細につきましては各認定校の説明会でご確認お願い致します。

講座受講費用など全ての費用と合わせると、未経験・JNEC3級をお持ちの方で約13万円程度、JNEC2級以上をお持ちの方で6万円程度必要だと考えておきましょう。

資格取得後の働き方や収入のイメージ

福祉ネイリストとしての資格を取得した後は、介護施設や病院、個人宅への訪問など、さまざまなスタイルで活動できます。ここでは、実際の施術料金や働き方の一例を紹介します。

施術料は利用者様1人あたり1,000〜3,000円

福祉ネイルの施術料は、1人あたりおよそ1,000〜3,000円が相場とされています。

施術内容や地域、提供する環境によって金額は異なりますが、数名への施術を1日に行うことで、日々の収入に結びつけることが可能です。

副業や空いた時間を活かした活動にも適しており、福祉と美容を両立できる働き方として注目されています。

自分らしい働き方ができる

福祉ネイリストの資格取得後の働き方は、自分のライフスタイルに合わせてさまざまな選択肢があります。

たとえば、フルタイムで活動して安定収入を目指したいのか、週に数回空いた時間で活動したいのかなど、どんな働き方をしたいかで選べるのも福祉ネイリストのメリットです。

下記に、働き方の一例を紹介します。

  • 介護施設や病院などでの活動
  • 訪問ネイル・出張サービスとして独立
  • 子育ての合間の副業として活動
  • 福祉ネイリストを育てる講演会や勉強会を開催

他にも、地域のニーズに合わせて活動エリアを決めたり、自分の得意分野(例えば高齢者ケアや障がい者支援)に特化したサービスを展開したりと、柔軟なキャリア設計ができます。

また、ライフステージの変化に応じて働き方を変えられるのも、福祉ネイリストの魅力の一つです。たとえば、子育てが落ち着いたタイミングで活動を広げたり、逆に介護など家庭の事情で一時的に活動をセーブすることもできます。

このように、福祉ネイリストは柔軟な働き方ができる職業です。「人の役に立つ」といったやりがいを感じながら、「長く続けられる仕事をしたい」と考える方にとって、福祉ネイリストは魅力的な選択肢となるでしょう。

福祉ネイリストを目指す方へのアドバイス

福祉ネイリストを目指す方へのアドバイス

最後に、福祉ネイリストを目指す方に向けてのアドバイスとして「福祉ネイリストがおすすめの人」と「福祉ネイリストとして長く活躍するために大切なこと」をお伝えします。

福祉ネイリストはこんな方におすすめ

  • 人に喜ばれる仕事がしたい
  • ネイルが好きで、福祉にも関わってみたい
  • 家族の介護や地域貢献に役立てたい
  • 手に職をつけて長く働きたい
  • 高齢者や障がいのある方と関わる仕事に興味がある
  • 美容やケアを通じて人を笑顔にしたい
  • 副業やライフワークを探している
  • 結婚や出産後も柔軟に働ける仕事を探している
  • 資格を活かして独立や開業を目指したい

福祉ネイリストは、ただネイルを施すだけではなく、心に寄り添い、癒しや笑顔を届ける仕事です。だからこそ、「人の役に立ちたい」「誰かに喜んでもらえることがしたい」と考える方にとって、大きなやりがいを感じられる職業です。

また、働く場所や働き方の自由度が高く、施設での施術はもちろん、自宅サロンや訪問ネイル、さらには講師や普及活動などライフスタイルに合わせた働き方ができます。

そのため、将来を見据えて自分らしいキャリアを築きたい方にとって、魅力的な選択肢のひとつとなるでしょう。

長く活躍するために大切なこと

福祉ネイリストとして長く活躍するためには、技術だけでなく「心のケア」を大切にする姿勢が求められます。

高齢者や障がいのある方に寄り添い、安心感や喜びを提供するためには、丁寧なコミュニケーション力と思いやりが欠かせません。また、衛生管理や体調への配慮など、専門的な知識やマナーも必要です。

さらに、さまざまな方のニーズに対応できるよう、常に学び続ける姿勢を持つことも大切です。そうすれば、利用者の方から多くの笑顔や感謝の言葉をいただくことができ、長く続けるうえでの大きな原動力にもなるでしょう。

福祉ネイリストを目指すなら認定資格を取得しよう!

福祉ネイリストは、介護施設や医療機関での非常勤勤務、訪問サービスなど多様な働き方が可能です。

資格を活かして副業や独立を目指すこともできるため、「自分のペースで働きたい」「福祉の現場に関わりたい」という方にとっては魅力的な資格ではないでしょうか。

私たち日本保健福祉ネイリスト協会は、2012年の活動開始以来、福祉ネイルという美容を通じて高齢者の方々が輝きある日々を送れるようサポートしてきました。

当協会では福祉ネイリストを目指す方に向けたスクールを運営し、北海道から九州まで全国に展開しております。

福祉ネイリストの資格を取得して、やり甲斐を感じながら自分らしく働きたいという方は、気軽にお問い合わせください。

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