荒金 千里さん(福祉ネイリストスタンダードコース修了)
埼玉県越谷市を中心に活動中
私が福祉ネイリストになったら、「ネイルもリハビリのひとつにする」をやりたいと思っています。
私は普段、理学療法士として働いています。事故や病気で低下してしまった身体機能やADLを運動療法や環境調整、動作指導などでサポートをしています。
リハビリを行い、初めは起き上がるのも難しかった患者様が1人で起きてトイレに行けるようになったり、退院して在宅生活に不安を持った利用者様が、不安なく生活出来るようになった時、私も嬉しくなったり、よかったなと思って働いています。
しかし、リハビリは思うように動かない身体を動かしたりするため、患者様・利用者様によっては、痛い、辛い、もうやりたくない、と辛いことも多いように感じていました。
私もなんとか、リハビリの時間を出来るだけ楽しいものにしたいとその方に合った声かけや接し方を考えて行っていました。
ある日の訪問リハビリにて、身体が思うように動かなくなって、今まで行っていたことが出来ず気分が落ち込んでいる利用者様がいました。
「もう死にたい」と泣きながら訴えられる利用者様に対し、どのように接するか、リハビリしていこうか考えていました。そんな時、利用者様が私の爪を見て、「わあ!綺麗ね」と笑顔になったことがありました。特別手入れをしたわけではなく、少し爪を磨いていただけでしたが、そう言われたことで私自身が嬉しく、また利用者様の笑顔をみられたことで、「美容には人を元気に・笑顔にする力がある」。そう確信しました。そこから「介護美容」という分野を学び、その中でネイルの魅力や力をより感じていました。自分が好きというのもありますが、魅力や力のあるネイルの効果を出してみたい、そう思ったため福祉ネイルの受講を決めました。
福祉ネイルを学んで感じたことは、自分のファイリングやポリッシュの塗り方に癖があること。また、回想法を用いたコミュニケーションをとりながら施術することがとても難しいことでした。特に回想法は昔のことを思い出して言葉にしたり、相手の話を聞いて刺激を受けることで脳が活性化し、活動性・自発性・集中力の向上や自発性の増加が促され、認知症の進行予防にもなる方法なので、相手のお話を引き出しながら施術が行えるようになりたいと思いました。
今後は、「ネイルもリハビリのひとつにする」を行うためにネイルの効果のエビデンスをだしていきたいと思っています。半側空間無視など、ネイルをすることによるリハビリ効果もあるのではないかと考えています。エビデンスがだせたら、楽しくリハビリが行え、また福祉ネイリストの活躍の幅が増えるのではないかと思っています。そしてネイルを通して、やりたいことを諦めたり、遠慮してしまう方の一歩を踏み出すお手伝いもできたら嬉しいなと思っています。
